2022/12/16
生命科学部では希望する1年生を対象に「研究室体験プログラム」を提供しています。応用微生物学研究室では11月の第一週目から、全4回にわたって研究室体験プログラムを実施しました。
まず、研究室内にある器具や機器を見て回った後、微生物を扱う上で不可欠なクリーンベンチ内での無菌操作について学びました。次に、学んだ知識を踏まえて微生物を生育させるために必要な寒天培地を作製し、できた寒天培地に乳酸菌を植え付けて(写真左)、培養を行いました。培養後のプレートを観察した結果、乳酸菌が嫌気的(酸素が存在しない、または少ない)環境で良く生育することが確認できました(写真右)。さらに、塩濃度が異なる液体培地を用いて耐塩性を調べる生育試験を行いました。結果として、醤油もろみや生味噌といった塩濃度の高いサンプルから得られた乳酸菌はヒト腸内から得られた乳酸菌に比べて高い耐塩性を有していることが確認できました。生物顕微鏡で乳酸菌の細胞観察も行いました(写真中央、観察で得られた生味噌由来乳酸菌の顕微鏡像)。
学生さんは、実際に手を動かして作業することを楽しんでいる様子でした。参加した学生さんの微生物を観察しているときの明るい表情が印象的でした。