岡山理科大学

生命科学部 生物科学科

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【論文発表】リンパ球に発現する苦味受容体

2022/08/03

本学科バイオサイエンスコース教授、中村からの論文発表のお知らせです。Gたんぱく質共役型受容体に属する苦味受容体がリンパ球に発現し、皮膚組織に浸潤してくるリンパ球の遊走を制御するという発見で、今月のScientific Reportsに発表しました(タイトル:Bitter taste receptor T2R38 is expressed on skin-infiltrating lymphocytes and regulates lymphocyte migration; https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35821061/)。苦味受容体は味覚組織以外にも全身の組織に広く発現しますが、その生理学的意義は解明されていません。創薬標的としての可能性を模索している真っ最中です。なお、この研究は東京大学医学部皮膚科、住田隼一博士らのグループとの共同研究です。