岡山理科大学

生命科学部 生物科学科

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【受賞】植物化学調節学会/優秀発表賞

2021/11/26

生物生産コース・林研究室の大学院生の田中 佑佳さん(理学研究科・生物化学専攻)が、第56回植物化学調節学会で“オーキシンの酸化的代謝経路に関する研究”の成果を発表し、優秀発表賞を受賞しました。 オーキシンは植物の成長に欠かせない植物ホルモンです。オーキシンのようなごく微量で極めて強く作用するホルモンは,役目を終えたホルモンが適切に分解されないと、毒物となります。これまで,役目を終えたオーキシンを、植物がどのように分解しているのかは,分かっていませんでした。田中さんの研究から,オーキシンは完全に分解される前に、すぐにリサイクル可能な形に変換されて貯蔵されること,必要に応じてもとのオーキシンに戻ること(リサイクル)がわかりました。オーキシンは,植物の成長促進などの作用をもつことから,今回の研究成果は,農作物やバイオマスなどの増収に向けて大きな一歩となる発見となります。今回、この研究成果を学会で発表したところ、田中佑佳さんに優秀発表賞が授与されました。また、今回の田中佑佳さんの研究成果は、オーキシンの主要な不活性化経路の解明として,国際学術誌であるNature Communications誌に掲載されました*1

*1)岡山理科大学・林謙一郎教授,福井康祐講師,大学院生 新井一司,田中佑佳が参画した国際共同研究グループ(岡山理科大学,東京農工大学,カルフォルニア大学サンディエゴ校)は,オーキシンの主要な不活性化経路の解明に成功し、その研究成果は,Nature Communications誌に掲載されました。

掲載先のURLは以下の通りです。

https://www.nature.com/articles/s41467-021-27020-1